CYP2D6阻害剤による薬物相互作用の予測
PISCSを用いたCYP2D6阻害剤による予測ツール
添付文書に記載のない相互作用を簡易的に予測する便利ツールです。
種類は少ないですが、阻害率の高い薬剤が多い『CYP2D6阻害剤』についての検索できます。
デュロキセチンやパロキセチンなどを内服している場合は、阻害作用が強いので確認は必須ですね。
基質薬としては、デキストロメトルファン、カルベジロール、トラマドールなどよく使用される薬剤が多くあります。意外とCYP2D6による相互作用は見落としがちなのでCHEKしましょう!
以下のAUC変動率の簡易計算ツールに従って、薬剤を選択し、計算ボタンを押すことで、AUCの変動率を算出します。
薬剤名 | 1日用量 |
キニジン | 675mg |
ジフェンヒドラミン | 150mg |
セルトラリン | 150mg |
デュロキセチン | 60-120mg |
テルビナフィン | 250mg |
パロキセチン | 50-250mg |
プロパフェノン | 60mg |
レボメプロマジン | 10-20mg |
参考書籍
●これからの薬物相互作用マネジメント 第2版 臨床を変えるPISCSの基本と実践
●医療現場のための薬物相互作用リテラシー
上記の書籍のPISCS理論を用いて、簡易的な予測ツールを作成しました。
詳しい内容は書籍を購入してみてください。一歩進んだ、相互作用の考え方が身につくと思います。
新人薬剤師さんにとてもオススメです。
免責事項
本ツールはあくまで、簡易的な予測ツールであり、必ず上記の書籍を拝読し、ご理解いただいた上での使用をお願い致します。
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