調剤へのポイント付与について
「ポイ活」という言葉が浸透しているように、薬局でも支払い時にポイントが付与される決済方法が選択されるようになりました。
私も普段の買い物のときは、QRコード決済やクレジットカードを選択し、paypayポイントや楽天ポイントを貯めています。
また、自治体によっては20~30%ほど還元できる地域専用のポイントを使用でき、お得に生活ができるようになっています。
一方で、保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則(第二条の三のニ)にて、保険制度上、ポイントの付与や値引きが原則認められていません。
保険薬局は、患者に対して、第四条の規定により受領する費用の額に応じて当該保険薬局における商品の購入に係る対価の額の値引きをすることその他の健康保険事業の健全な運営を損なうおそれのある経済上の利益を提供することにより、当該患者が自己の保険薬局において調剤を受けるように誘引してはならない。
保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則
とはいえ、患者側の利便性を考慮し、保険調剤の自己負担額をクレジットカードやQR決済を行うことは可能です。
以下に示すものが、薬局が行えるポイント実施可能なボーダーラインとなります。
- 調剤一部負担金のポイント付与が1%以下
- ポイントを用いて調剤一部負担金を減額していないこと
- ポイント付与について大々的に宣伝、広告を行っていないこと
そのため、調剤でのポイ活は難しいのが現状です。
調剤以外でのポイント付与について
お薬手帳登録でポイントを付与する
最近、株式会社メドレー提供のオンライン診療・オンライン服薬指導アプリの「CLINICS」にて、お薬手帳の登録や、お気に入り薬局の登録を行うことでdポイントを付与するCMが流れていましたね。
山P(山下智久)さんが「おダウンロードなさってください。」とやや話題になりましたね。
お気に入り薬局の登録で、dポイントを30ptを付与
あくまで、保険調剤ではなくお薬手帳のサービスに対してポイントを付与するとのことですが、
QRコードでお薬手帳登録≒保険調剤を利用しているとも捉えられるので、保険制度上は非常にグレーかと思います。
先日、日本薬剤師会より電子お薬手帳のガイドラインへのパブリックコメントが提出され、一部問題視されている。
お薬手帳は、 調剤報酬での服薬管理指導料等の留意事項においても記載がある通り、 医薬品の適正使用において重要な役割を担っており、それらの方向性に準じた運用がなされるべきである。直近、他領域においてはアプリやサービス等のシェア獲得のため、 金銭的インセンテイブを使ったマーケティング活動が行われているが、シェア獲得や二次利用によるマネタイズを目的としたお薬手帳に対する金銭的インセンティブを使ったマーケティング活動は社会的インフラとしてのお薬手帳の意義にそぐわないばかりか、 保険上の規則に違反する可能性もある。 結果として 「提供施設」の保険上の問題にもなりかねず、 運営事業者等に適切な運営を促す記載が必要と考える。
https://www.dgs-on-line.com/articles/2033
NTTドコモがCLINICSのお薬手帳の開発・提供をしている一方で、2022/10に日本薬剤師会が提供している「eお薬手帳」のサービスを急遽サービス終了した事件もあり、今後の動きを注視していく必要がありそうですね。
配送にポイントを付与する
ジェイフロンティア株式会社はオンライン診療・処方・薬の配達ができる「SOKUYAKU」を提供しています。
SOKUYAKUでは、薬の当日配送の依頼で40マイル貯まると珍しいポイント付与を行っています。
SOKUYAKUの「当日配送」は、東京都全域・神奈川県・大阪市・名古屋市・福岡市・広島市・札幌市の主要都市を中心に、1回550円で利用できるサービスとなっています。
飛行機を利用する場合は、1マイルあたり約5円程度のレートのため、200円程度の還元となります。
還元率としては良さそうですが、基本的には保険診療をターゲットとしているため、電子お薬手帳と同様に議論の対象になるかと思います。
オンライン診療の受診時間によるポイント還元
番外編ですが、自費診療を提供しているDMMオンラインクリニックでは、昼の時間に限定してポイント還元のキャンペーンを行っておりました。
自費なので特にコメントはありませんが、比較的空いている時間への誘導による施策も行われており、調剤に関わらないことに対するキャンペーンなどの参考にはできそうですね。
DMMオンラインクリニックのポイ活も良いですが、
DMMのFXでは、スマホで簡単に登録ができ、大幅なキャッシュバックのキャンペーンをしているので楽して・早く稼ぎたい人にはオススメです。
私も先日登録&取引を行い、キャッシュバック条件を達成しました!(圧倒的な効率)