薬剤師研修・認定電子システム【PECS】とは?
現在の認定薬剤師の制度の問題として、次の問題が挙げられています。
②研修受講シールの不正売買により、厳格な管理での単位交付が必要
③郵送によるタイムラグ・コストの発生
それらの問題を解決するために、認定薬剤師に関わる手続きの全面的な電子化にし、薬剤師研修・認定電子システム【PECS】への変更の流れになっています。
対象の認定薬剤師
以下の認定を受けている「すべての薬剤師」が改めてPECSへの登録が必要となります!
令和3年7月末までに登録することが推奨されています。
これから認定を考えている方も事前に登録しておくことを強くおすすめします。
- 認定研修薬剤師
- 漢方・生薬認定薬剤師
- 小児薬物療法認定薬剤師
- 認定実務実習指導薬剤師
電子化に伴う注意点
研修会等の前に登録が終わっていないと、研修受講の単位の交付が受けられなくなる予定です。
また既存の認定方法は廃止になります。
- 研修受講シールの廃止
- 薬剤師研修手帳の廃止
今後は、PECSへ登録し、【ユーザーID】と【パスワード】を設定することで、研修会等の受講に必要なQRコードを入手できるようになるようです。
PECSは会場などにあるQRコード読み取り装置での方法で、QRコードを読ませることで、個人の研修履歴の情報をシステムへ保存し、自分の研修履歴の確認が可能です。
- 認定期間(3年間)が切れる約2か月前に、登録済みのメールアドレス宛に通知される
- 受付期間(認定期限の2か月前から3か月後まで)に更新手続きが必要
- 2022年3月31日までの単位は、従来の申請方法で代替可能
- 2022年4月1日以降の単位は、更新申請手続きの際、「使用する」を選択する必要があり
PECSの登録前に用意するもの
- 薬剤師免許証『登録番号と登録年月日』
- パソコン or スマートフォン
誰でも登録できるように、画像と赤丸で解説していきます。
手順①
日本薬剤師研修センター (jpec.or.jp)にアクセスして、HP右上にある『薬剤師研修支援システム』のボタンを押します
手順②
赤丸で示した「薬剤師用入り口」をクリックします!
手順③
PECSの登録は、すべての薬剤師の方が、初回だと思いますので、赤丸内の『新規登録の方はこちら』をクリニックしてください。
手順④
ご自身の使用しているメールアドレスを入力して、送信しましょう。
※ドメイン『@jpec.or.jp』からのメールを受信できるようにしておく必要あり。
登録用メールが送信されると、以下画面に切り替わります。
手順⑤
登録したメールアドレスに登録用のURLが送られきます。URLからリンク先に飛びます。
URLの有効期限は24時間となるので、すぐに登録しましょう!
手順⑥
URL先の利用規約等を読み、『同意する』を押していきます。
手順⑦
個人情報を入力していきますが、以下注意点があります。
薬剤師名簿登録年月日は『西暦』のみの選択です。
薬剤師免許では、『昭和』、『平成』などの和暦表記なので間違えないようにしましょう!
【生年月日】、【薬剤師名簿登録番号】、【薬剤師名簿登録年月日】については、登録すると修正できませんので要注意です!
以下、リンク先から、「昭和」、「平成」→西暦への変換を確認しておきましょう!
次へを押すと、最終確認の画面になりますので、間違えがないことを確認して、登録を押します。
登録が完了すると、以下の画面に切り替わります。登録したメールを確認していきます。
手順⑧
登録完了メールが届きます。
「ユーザーID」が記載されていますので、印刷し、大切に保管してください。
手順⑧
日本薬剤師研修センターのヘージにいき、手順①②に戻ります。
『薬剤師支援システム』より『薬剤師用入り口』のボタンを押していただき、ログイン画面を表示します。
先程のメールで届いたユーザーIDと設定したPWを入力して、ログインできます。
手順⑨
ログインできると、以下の薬剤師メニューが表示されるはずです。これで完了です。
※『QRコード表示』等の他の機能は、後日になるようです。実装されるときにメールでお知らせがくるようです。
※現在、取得済みの認定状況は2~3ヶ月後に反映される予定のようです。